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『ホモ・ウォラント』を知ってますか?

私が若いころ企画・編集者として担当した雑誌連載マンガ『ホモ・ウォラント』がいつの間にかKindleの電子書籍になっていた。
原作は平見修二(故人)。長寿人気番組TVアニメ『日本むかし話』の生みの親。ドキュメンタリー番組に特に優れた脚本家だった。
劇画は真崎・守。二人は連載について会って打ち合わせをすることはなかった。私が二人の間でやり取りをして仕事を進めた。
連載の企画は私がだした。当時、飛行機に夢中だった私は、科学雑誌の毎月の企画に飛行機ものばかり出していた。軽飛行機操縦とかグライダー搭乗取材記事とか、「飛行機の歴史を作った50の名機」(これは別冊付録にした)など。別冊は図鑑仕立てだったので、飛行機の歴史の背景をドキュメンタリー風のマンガで連載する企画をたてた。
それを平見さんに相談したら、面白い、それならむかし虫プロでアニメ『鉄腕アトム』をやったときの仲間の真崎・守とやろうと言いだした。(アニメの鉄腕アトムの脚本は平見さん。)
真崎・守さんは「はみだし野郎の伝説」「ジロがゆく」などで劇画界では注目されていた売れっ子で、連載を引き受けてくれるか不安だったが、旧知の平見さんとならということで快諾してくれた。
しかし、脚本はストーリーの絵コンテだけで、いっさい真崎・守さんにまかせるという条件だった。脚本は簡単なト書きと吹き出しだけが書いてあり、作画についての指示は全くなかった。
出来上がった原画を見た時は真崎・守さんの想像力に驚かされた。それを信じていた平見さん、二人の信頼関係がどのようにして築かれたのか。今にして思えばもっと聞いておけばよかった。
真崎さんのお宅には毎月何度か通い、原稿をせかしたり、いろんな話をした。真崎さんの自宅の屋上にはピラミッドの形をした部屋があった。彼はピラミッドパワーを確かめるんだと言っていた。なぜか、連載とは関係のない取材にも同行した。私がフリーの編集者になってからはおつきあいがなかった。
平見さんとはその後も付き合いがあり、新しい科学雑誌の創刊から休刊まで一緒に仕事をした。

思いで話になりましたが、いま大人が読んでも面白いので、ぜひ、脚本と劇画の鬼才たちの作品をお読みください。下にリンクあり。
『ホモ・ウォラント』 懐かしの科学まんが Kindle版(472円)